2011年11月12日の東京新聞に、安田節子さんの記事が掲載されました。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に参加することに最大級の懸念を示していらっしゃる安田節子さん、私がお会いしてお話を伺ったのは、未だ野田首相が交渉参加を表明するのかしないのかと騒いでいる段階でした。
実のところ、TPPが日本に及ぼす影響がどれだけのものか予想がつかないから、政治家も専門家も喧々囂々と意見を戦わせているわけです。実際に、農水省と経産省の試算・評価では全く別物であるかのように違うし、各地方自治体のそれも各々の事情を訴えた試算・評価になっていて、全体像が見えてこない。
それならば、一消費者の視線でTPPを考えてみるとどうなのか??
私たちが生きていく上で、最終的に食の問題が優先的に考慮されるべきであると思のです。安定供給され、しかも安全が確保されている!!これが、とても大事なことだと思うのです。
遺伝子組み換え食品がどのような理由で、誰にどのようにして作られているのか・・・、安全性のチェックがどのように行われているのかを知ると、とてもじゃないけど私は食べたくないし家族にも食べさせたくない!!アメリカから輸入された牛肉に、どんな人工ホルモン剤が使われているのか、豚がどうやって飼育されているのかを知ると、やはり買いたくない!!でも、そんなものがドット入ってくるとなると、私たちに食の選択権は無くなってくるのではないでしょうか?
経済性を優先する風潮がある中で、それでもぎりぎり守ってきた食の安全を脅かすものであるならば、TPPに嫌悪感を持ってしまうのは仕方ありません。
あるワイドショウで、さくらんぼ農家さんのコメントを紹介していました。アメリカンチェリーが日本に入ってくる時にあれだけ皆が懸念したけれども、結果、日本のさくらんぼは衰退するばかりか、より進化したと!!自由貿易の競争性を強調して、良い物は生き残るという印象を植え付ける内容で放送されたのです。
ですが、1年に何度か口にするだけの高級果実と、どんな人でも毎日消費する主食のお米を同じ土壌で比べる事に何の意味があるのでしょう?
安田節子さんとのお話の中で、韓国の話題に触れていただきました。韓国は米韓FTA(自由貿易協定)に合意しましたが、これはTPP協定と重なる内容で国内農業の切捨て、毒素条項と呼ばれる主権侵害、不平等を強いる内容が明らかになり、懸念の声が高まって国内批准が遅れているそうです。
さあ、それでは、安田節子さんのお話をお聴きください♪
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過去に、安田節子さんから遺伝子組み換え食品やクローン牛に関するお話を伺っています。
その取材記にも目を通してみてください。
http://report.seiko-masuoka.net/?cid=28258
http://report.seiko-masuoka.net/?cid=38263
もちろん、TPPの問題は、農業に関するリスクだけで語るべきではありません。ですが、やはり、食に関する安全性は、なんとしても守るべきだと私は思うのです。
安田節子さんのホームページはこちら・・・
http://www.yasudasetsuko.com/
ラベル:安田節子