国際環境NGOグリーンピース・ジャパン主催の、日本縦断セミナー「ドイツ人専門家に聞く、脱原発と自然エネルギーの経済効果」に参加してきました。
写真は、セミナー終了後に、たちまち参加者に囲まれてしまった講師のトーマス・ブリュアー氏。参加者の皆さんの、できるだけ沢山のヒントを収集して帰りたいという熱意が伝わってきます!
トーマス・ブリュアー氏は、グリーンピース・ドイツのエネルギー部門長/放射線安全アドバイザーです。もともとドイツ銀行のエコノミストだったという経歴の持ち主だからこそ、自然エネルギーへの移行に伴う経済効果に言及されると、環境問題と経済問題がリアリティーを持ってイメージできるというか・・・・説得力がありました。
福島の原発事故3日後に、17基の原発の内、老朽化が問題になっていた8基を即時停止したというドイツ!2022年までに全ての原発を止めていくことが決まっています。ドイツのエネルギー革命が、急ピッチで進んでいるのです。
自然エネルギーの積極的支援・送電線の改善・エネルギー効率(建物の断熱などを含む)改善の3つの柱が法律化され、2050年までに「化石燃料も使わない、80%自然エネルギー導入」の目標が掲げられています。
ところが、ドイツ議会の専門委員会は、2050年までに100%導入が可能であると表明し、ドイツ連邦環境庁は、2017年までに原子力の段階的廃止が可能だとしています。・・・・軽めに見積もって、ずるずると期限切れを向かえる何処かの政府とは違う・・・・。
もともと、環境問題の意識が高いお国柄なのでしょうか!?グリーンピース各国・各支部の中でも最大規模のグリーンピース・ドイツは、58万人のサポーターに支えられているのだそうです。
では、セミナーの様子を少しだけお届けしましょう♪
トーマス・ブリュアー氏のお話を聴いてください♪♪
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PCからお願いしますね♪
ドイツだって、紆余曲折を経て今のエネルギー政策があるのです。折角のお手本があるのですから、見習わないなんて勿体無い!!
ドイツでは、3月11日以降、何千もの家庭が自然エネルギーによる電力供給に転換したのだそうです。電力供給事業者を選べる、つまり発電方法を選べるというのは、人々の意思が反映されやすい。原発は要らないという声に耳を貸さないわけにはいかなくなる!!
その点、日本は独占企業から電気を買うしかない・・・無関心でいたのも仕方なかったと言えるかもしれません。反省し、変えていかなければならない事が山積みですね。でも、やらなければ・・・!!
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http://www.greenpeace.org/japan/ja/