少し前になりますが、国際環境NGOグリーンピースが福島県福島市内と飯舘村で10月16日から19日に行った放射線調査の結果を発表しました。私は、国会議事堂の向かいにある議員会館で行われた記者会見に参加していました。
政府の発表するモニタリングポストの放射線量は、周辺の放射線量より低く表示されるケースが多い・・・。そんな風に聞いても、やっぱりか!と思う人が多いのは、本当に残念なことです。人々は、政府も東電も信頼していないのです。その不信感が無関心に繋がらなければ良いのですが・・・。
実際に、放射性物質の含まれていない砂を敷いてポストを設置してあったり、金属製の囲いが放射能を遮蔽しているのではないかと思われる状況にあったりと、人々に正確な情報が提供されていない可能性があることを、グリーンピースの報告は示唆していました。
今回も、国会議員が数人(僅か数人!)参加していらしたのですが、その中の一人が、除染作業は無駄なのだろうか、本当に有効で合理的な除染方法はあるのだろうかと少しネガティブな気持ちになっていらしたようにお見受けしました。グリーンピースに助言を求めたいと挨拶されたその議員に、除染計画を綿密に立てること!人々の健康を守ることに軸足を置いて、しっかりと優先順位を決めるべき!とグリーンピース側は回答。
確かに、闇雲に通り一遍に除染作業をしても圧倒的な効果が見られないのは、この1年半の結果が示しています。何を守るのか、何処から守るのか、目的と優先順位を決めなければ、砂漠に水を撒くようなものです。
先が見えない作業に、気後れしてしまいそうになるのも、無理はありません。
又、これらの責任を等しく国民が負担させられることに、どうして日本国民は異を唱えないのか!!という投げかけに、私は驚きました。本当にそうです!!痛みは皆で分け合うものだと思っていましたが、それと、原発事故の責任をとることとは全く別の問題です。原発の影で、原子力村と呼ばれる社会で、甘い汁を吸った企業・団体が沢山あるのです。どうして、それらの企業・団体はだんまりを決め込んでいるのでしょうか?
税金という形で、国民一人一人が責任を負うのは公平とはいえません。原発の恐ろしさを訴え続けた人も、原発で不利益を被った人も、利益を得た人も、無関心の人も、・・・・様々な立場の個人が等しく責任を取らされるのは、確かにオカシイ・・・。
記者会見の内容を編集して、ダイジェストでご紹介します。聴いて下さい♪
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こうして考えてみると、やはり原発は要らない!!改めてそう、強く感じてしまいます。
政府に期待などしていないと無気力に呟くよりも、信念を持って託せる政治家を選びたいものです。
皆さんは、どんな政治家に日本の明日を託したいですか?
グリーンピース・ジャパンのHPには、安心して生活するための情報が溢れています。
お魚の放射線量が気になる方も、海洋汚染が気になる方も、エネルギー問題が気になる方も、先ず自分にできることを探している方も、一度覗いてみてはいかがでしょうか?
http://www.greenpeace.org/japan/ja/